幸せな結婚式


小さくて可愛らしいウエディングケーキ

10月〜11月は結婚式とお葬式のラッシュです。

私、結婚式というものが実は結構苦手なのですが、ガーナの結婚式だとそうでもなく、
気楽に出かけられます。

「こうすべき」というマナーがあんまりないからでしょうか。

ドレスアップすると盛り上がるけど、カジュアルな格好しかできなくても別に失礼ではない。

バッチリお洒落してきた人と、そうでない人との間に、見せつけられる差、ヒエラルキー
のようなものも感じられず、みんな好き勝手に楽しんでいる感じ。

踊ってる人も、そうでない人も。
寄付をたくさん出す人も、そうでない人も。

そんな風に見えるのは、年をとったせいもあるのかも。


職場の栄養課のおじさんの娘さんの結婚式でした。

新郎新婦を見て幸せを感じるのは当たり前ですが、参列者も見ても幸せになりました。


ダイレクターとスタッフの、この笑顔・・・。

かたや50代半ばの更年期真っ只中、かたやオーバー60で来年退職になる方なのです。
「写真撮って」と言われて撮る前には、
「疲れた。暑すぎる。汗が止まらない。口が乾いて苦い。」という症状を訴えていたのに、
カメラを向けるとめっちゃ元気。

他にオーバー90にもなるのに姿勢良く踊っているおばあさんもいました。

なんでこんなに若々しいのか。(髪の毛はカツラですけどね)
私もこんな笑顔ができる60歳になりたいなあと思うのです。


とは言っても、段取りが悪く(食事がなぜかビュッフェスタイルで、多くの参列者が
取りに行く順番を待たなければならず、料理にありつくまでにずーっとボケーっと待たされ、
しかも量が少なかったという。食事目当ての人は、ちょっと残念だったはず。)、

間延びする時間も多いので、

もしもガーナで結婚式を挙げるとしたら・・・などと想像を膨らまして
一人の世界に浸っていました。

・・・時期は乾期。海の近くの教会で、
スクリーンとかプロジェクターとかは要らないし、
マイクとスピーカーもうるさいから極力省いて、
民族楽器をその辺のおじさんや子供に弾いてもらいたい。とか、

食事は皿に盛るんじゃなくて、ケータリングのカレーライスに、
焼き鳥と焼き魚とおにぎりくらいにしたら、ガーナ人も好きだろうし、
帰りたい人はお弁当を受け取ったらとっとと帰れる。とか、

ウエディングケーキは小さいのでいい。
ブーケはいろんな色のハイビスカスか、ブーゲンビリア。

とかいうシミュレーションをしていたら、なかなか幸せに時間が潰せました。


ブーゲンビリア


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11/3(日)は、部分日食が見られるというので首都アクラのビーチに行きました。
ビーチに行かなくても見れますが、海が見たかったんです。

なのに、ちょうど一番はっきり見えて辺りが少し暗くなったという
昼12時頃、うっかり車内に入ってしまい、ほとんど見逃しました・・・。

でも、いつも踊っているという、超絶柔らかい男の人たちや、
網タイツを履いておネエみたいにクネクネ踊る、けっこう年取ったおじさんなど
十分珍しいものが見れました。

ビーチには富裕層が多く、バブリーなガーナ経済の話、首都郊外に建設中の
巨大ショッピングモールの話、高速道路や新しい国際空港を作り始めるといった
話を聞きつつ、貧富の差を目の当たりにして、いろいろ考えさせられました。

タコラディ〜カッソア間の海の近くの高速道路事業は、何年かかるか分かりませんが、
プランプランという所にできる大きな国際空港は、5年以内に完成するだろうとのこと。

金持ちの白人がまた増えて、物価がまたどんどん上がって、みんなヒーヒー言うんだ
ろうなあ。