手洗いの演劇、デモンストレーション、歌とダンス

昨日の続きが続きます。


【手洗いの演劇、デモンストレーション、歌とダンス】

下痢に悩まされる人々がたくさんいます。

小さな子供は下痢から脱水になりやすく亡くなってしまうこともあります。
改善するには水道やトイレの衛生施設の整備、
かかってしまった場合は水分が効率よく吸収されるように
塩分・糖分を調整した水を飲ませたり、
亜鉛を摂って次の下痢を予防したりする方法があります。

手を綺麗に洗うというのは大事な予防方法で、
水と石鹸があれば、手に付いた細菌・ウイルスを洗い流せるので、
手から食べ物、そして体内への侵入が防げるのです。

しかし、水の少ない土地で手洗いを習慣付けるのは簡単なことではありません。


写真は、ガーナ国内の先輩JICAボランティア達のHand Washing Projectに参加して
小学校で手洗いを習慣付けるための活動をしているところです。

演劇の登場人物は、右からバクテリアK子、クリーンウォーターマン、マダムソープ、
MC・M子。

劇を通して「手洗いしないと困るよ」と伝えています。
手洗いの歌はガーナで流行っている歌の替え歌(クリーンウォーターマンが考えてくれた)
なので覚えてもらいやすいです。



【ガーナ人の反応】

ガーナ人は歌とダンスへの欲がすごいので、毎回盛り上がります。

Hand Washing Projectを任地で始めてから、地域で子どもや大人が
手洗いの歌を口ずさんでいるのを見かけるようになりました。

手洗いに対する意識は少しずつ高まっていると思うのですが、
ほとんど全ての地域に水道がなく、
水道や井戸があったとしてもアクセスしにくく、
きれいな流水で手を洗うことが難しい現状です。

上下水道の整備は大きな課題ですが、流水が出るもの、
例えば蛇口の付いた大きなポリバケツを水道代わりに設置できるように
保健局や地方自治体に働きかけて、各学校に少しずつ設置しているところです。


寄付の時の決めポーズ。
私はあまり好きではないけど、ガーナ人はこのシーンを写真に収めたがる。



あちこち探せばこのように
使われず部屋の隅に追いやられてる物があったり、
穴が開いた物があったりするので、
交渉して修理して、学校用にもらっています。