お腹が空いたらポップコーン

食べ物の話ばっかり。

主食はポップコーンです!というくらい、ポップコーンばっかり作って食べている。

ポンポンはぜる音が楽しいし、火とフライパンとふたがあればすぐにできるし、自分で作ればできたての、好みの味付けのが食べられるんですもんね。

ポップコーンとピーナッツ(ポップとグランナッツと呼ぶ)とビールの組み合わせ。最高。

とゆっても、自分で作ったのはガーナに来て初めてです。

ポップコーンて、日本にいた時は、けっこうどうでもいい食べ物だったんです。(ピーナッツも)

スナックならポテト系が好きで、ポテトのスナックが食べたい衝動にかられることはあっても、
ポップコーンが食べたくてたまらなかったことはありませんでした。


ポップコーンで思い出すのは、昔映画館でバイトしていた頃の、
シネコンによくあるキャラメル味のポップコーンの匂い。
入口からチケット売り場から客席まで全てを満たすあの匂い。

映画を愛していた私は、
キャラメルポップコーンのせいで、映画に集中できないお客さんもいるんじゃないですか?
と支配人に生意気にも言ったことがあったんですが、支配人からは、
うん。分かるけど、原価安いのに高く売れるし、大事な収入源なんだよね。
という返事で、なんだか、しょうがないんだけど、ポップコーンには軽く敵意を抱いたまま
働いていたのでした。

あー日本の映画館、行きたいなー!!
ガーナでは映画館は首都に一つだけ、ちゃんとした設備の所があるけど、
観たくてたまらないような映画はやってくれません。
有名どころの作品か、ワンパターンなガーナムービーです。
娯楽が少ない。
それでいいこともあるんですけど。

木の棒に鍋のフタか何かを付けた物を転がして、「車ー!」と言いながら遊んでいた子ども。



さて、ガーナのコーン。メイズ。
おいしいです。焼きとうもろこしは、日本のと違って硬くて、苦手だったのですが(日本の食ってほんとーにレベル高い)、その硬さにも慣れて、それはそれで好きになりました。

こないだ週末に、コーンを機械で粉にした物を買ってきて、ジャンペレという料理を
ガーナ人と一緒に作りました。

というか、ほとんどガーナ人に作ってもらいました。

これは先月、ボルタ州に住む友達の所に遊びに行ったとき、その子と仲良しのガーナ人が
作ってくれたメニューで、最高のガーナ食だ!!と感動したものです。

コーンの粉を、骨付きチキンと玉ねぎとトマトと唐辛子と生姜等が入ったスープで練って、
これをまたぺぺソースという、玉ねぎとトマトと唐辛子をすり潰したソースに付けて食べるんです。

辛いもの好きにはたまらないおいしさ。
辛いものが苦手な人は、ぺぺソースに付けなくても鶏のダシや香辛料の味がしっかり
しみ込んでるので、練ったジャンペレをそのまま食べても大丈夫。
残ったのを冷凍して、解凍して食べる時に焦げたけど、焦げもまたおいしかったです。
日本で出してもいける味。


友達を5人招きました。その中の1人はナイジェリアに行った時にこれ食べたことある
と言っていました。そっちの方から来た料理なのかな。

このように、ガーナ人と一緒に作るガーナ食は、おいしく食べてもらえます。
ところが、これまで自分一人で作ったガーナ食は、
「うん。まあまあ、よくやったんじゃない?」
みたいな反応で、もりもり食べてはもらえませんでした。

しかし、ポップコーンのことはガーナ人はポップと呼ぶのですが、
これだけはものすごい勢いで食べてくれるんです。
まー、ガーナ食っていうんじゃなくて、世界のスナックなんですが。
一瞬でなくなります。

これまでクックパッドからの知識で、いろんな味付けをしました。
お茶漬け味とか梅昆布茶味とか。
それは私は大好きで止まらないのですが、ガーナ人が一番勢いよく食べたのは、
カレー味でした。

ボウルに入れて置いておくと、そこから手づかみで食べるだけじゃ足りず、
ビニール袋に入れて持ち帰る人や、ポケットに入れて持ち帰る人(汚い!)、
両手を使って名残惜しそうに食べ続け、しまいにはボウルごと持ち帰ってしまった人もいて、
後日ボウルを返しに来られました。

カレー味、おすすめ。
コーンの粒と、塩と砂糖と油と安いカレーパウダーしか要りません。

ガーナ人のすぐ「物くれ金くれ」言うところは好きになれないですが、こういうのは全然嬉しいので、これからもいっぱい作って大勢で食べたいですよ、ポップ。


最近は小学校での活動が多いのですが、長くなるので次回にします。