泥棒に入られる

先週末、寝ている間に、泥棒に入られてしまいました・・・
なんか悔しいと言うより、不気味なもんですね。
今日の記事は、不気味な話が苦手な方はスルーしてください。

それでしばらくショックだったのと、忙しさで書く気になりませんでしたが、だいぶ落ち着いたので記録しときます。


先週の土曜日、首都で同僚の結婚式があって、楽しく適度にお酒を飲んで、隣の家の人と一緒に、20時くらいに家に帰って来ました。
その後電話をしたりゴロゴロしたりしながら、22時頃には電気スタンドをつけたまま眠っていました。

3時すぎに、トイレに目覚めました。
私の家は鉄格子のついたドアと、約2メートルの高さの塀に囲まれた敷地で、
その中の1部屋に寝ています。
敷地内に部屋は3つあって、あとの2部屋は空室で、うち1部屋にバイクを置いています。
台所やトイレは同じ塀の中の敷地内にありますが、寝室から一旦ドアを開けて出て行く間取りになっています。分かりにくいですが、分からなくても大丈夫です。

さて、用を足して部屋に戻ろうとすると、なんか暗いと思っていたら、いつも付けて寝ている外灯が消えていることに気づきました。
?付けて寝たはずなのに・・・付け忘れていたのかな?と思いながら外灯を付け直すと、
部屋の前に並べて置いている2つの椅子のうち、1つがないことに気づきました。

あれ、おかしいな・・・と思って周りを見回すと、7メートル程離れた塀にくっつくようにして、置かれていました。

あれ?なんでこんなとこに??自分で置いたかな?昨日は酔っぱらってないけど・・・
と寝起きの頭でボーッと考えて・・・


え!誰かがこの敷地内に!いる!?

急にゾクゾク!!っとして怖くなって、急いで部屋に戻りました。
じっとしながら、部屋の中を見回すと、部屋を荒らされた形跡はなく、自分の身も無事で、
部屋を出る前の事を思い出すと、鍵は中からかかったままだったので、
誰も部屋には入っていないことが分かりました。
そして、また外に出てみると、いつもは閉めている台所のドアが開け放たれていました。
恐る恐る中を覗くと、物の位置が少しずつ変わっていました。

ミネラルウォーターのダンボールの上に、ラップ・・・
普段はこんな所にこんな物を置きません。

そして、炊飯器とミキサーと、愛用している電気ポットが見当たりませんでした。

ついでに、ミロ缶とコンビーフ缶2つも消えていました。

誰かに盗られた・・・
もう人の気配はないから、逃げたのかな?
これだけで済んでよかった・・・
とは思いながらも、まだ敷地内全てを見て誰もいない事を確かめた訳じゃなかったので、
もう、部屋から1歩も出られない程怖くなってしまい、部屋に閉じこもって、
友達のガーナ人に電話しました。
彼は朝の3時半にもかかわらず電話に出てくれて、どれだけ心細さがましになったか。
4時、まだタクシーが捕まらない時間帯だったので、うちまで約2キロの道を歩いて来て、現場を一緒に見てくれました。上の様な写真も撮りました。

よく見ると、台所の外にあったバケツと、洗濯用洗剤も取られていました。
そして、塀の外には長くて丸い木が落ちていました。

推測。
泥棒は2メートルの塀をその丸い木を使いながらよじ登って敷地内に入り、
台所に鍵がかかっていなかったので普通に入って、
売れそうな家電類と、お腹が空いていたのでコンビーフとミロを持って、
ついでに洗剤も一緒にバケツに入れて、持って出ようとした。
その時、周りから見えないように、外灯を消した。
そのままでは塀を登れなかったので、椅子を壁際に置いて、脚台にしてよじ登った。

塀は身長180センチの人が並ぶとこんな高さなので、人によっては椅子を脚台にしなくても登れそうです。

・・・
泥棒、子供っぽいです。でも、不気味。

職場の上司と同僚に電話したけど、つながらず。
日曜の朝なので、まだ寝ているか、教会に行ってるとかだと思います。
その友達が来てくれなかったら、不気味さが確実に増していました。
ガーナに限らないと思いますが、警察はあてにならないので、信用のできるフットワークが軽い人が周りにいたほうがいいですね。


隣に住んでいる8人家族に報告すると、とっても心配して、自分たちが気づかなかった事を悔しがってくれました。
持っているアラームサイレンの大音量を聴いてもらって、「この音が鳴ったり、へんな声が聞こえたら出てきてほしい」と伝えると、大人も子どもも頷いてくれました。

2日後、警察に被害の詳細を書いた紙を持って、
届けを書いてもらいに行きました。
警察官、ニヤニヤしながら「その泥棒、また来るよ」と一言。
やっぱり。
自分の身は自分で守るしかないですね。

警察署には小さな刑務所が併設されていたのですが、囚人はみんな裸でした。
男女同室で、排泄物の臭いが充満していました。
一人の女囚人が、鉄格子のドアの間から手を出して、手を振って挨拶してきました。
こんな場所でも挨拶するところがガーナらしいと思いました。


今後の対策として、
台所の鍵をかける。
壁の上に有刺鉄線のぐるぐる巻いたやつを取り付ける。
部屋のドアの前にその刑務所にも使われているような、鉄格子のドアを取り付けるかも。
費用は出してもらえます。
明日、見積もりに来てもらいます。