お葬式 深い森

毎日日差しが強いです。パイナップルがうまいです。


週末、以前訪れた電気のない村のお葬式に行きました。
車で1時間半のNINGO という村で、ほとんどセントラル州です(うちはイースタン州)。
友達の叔母さんのマリー、46才、乳がんで亡くなられました。
彼女はお金がないため全く治療できなかったそうです。
貧しい生活ながらも2度の結婚で子どもを10人も育て上げた彼女。
とても美しいデスマスクでした。
誰もいない所で急に息を引き取られたそうです。

カカオの森の中に棺が埋められる時、死に際に立ち会えなかった子供たちが泣き崩れていました。キリスト教の死生観をもっていても、身近な人が急に逝ってしまう衝撃を受け止めるには時間がかかるのだと思いました。


ガーナのお葬式は派手なお祭りです。
今回は金曜〜日曜日の3日間、電気のない村であっても、ジェネレーターを入れて、いつもの真っ暗闇の夜ではなく、オールナイトで音楽がかかり、踊りたい人が踊っていました。
飲食店もたくさん出ていました。
全身にプランテーン(甘くない硬いバナナ)を巻きつけた衣装で踊っている人もいました。
手作りの故人のブックレットも配られました。
お葬式にお金がかかるのは、日本と同じですね。
友達にContribute(香典)の相場を聞いたら、10セディ以上ということで、
私は何となく15セディ(700円弱)にしました。


黒のドレスをまだ作っていなかったので、先週の祭でも着たソーラン節のはっぴと下駄で行ってみましたが、いろんな人から「その服好き」「その靴ナイス」と褒めていただけました。
赤と黒なら何でもいいことが分かりました。
踊りやすくて、食う寝る出すが楽で、ザブザブ洗えて、しかも日本の紹介にもなるので、黒のはっぴを持ってきて良かったです(浴衣も着たいけど)。下駄のデザインも受けが良いし、軽いし、お勧めでございます。

座っているので分かりにくいですが、赤い帯。


この村に着くまでの道に、深い森が続く所があって
見たことないような木と花と鳥がいます。

蔦で覆われた高い木がそびえ立つジャングル、変な木が多くて楽しいです。
呼吸するだけで生命の循環をビシビシ感じます。
時々竹も生えているのが、びっくり。

車のステレオからかかる暗いヒップホップとの組み合わせが妙に気持ちよく、凸凹道だけど快適なドライブでした。


村では留守番をしている顔見知りの子どもたち(大人たちは葬式で出払っている)が
バケツ一杯のオレンジ、ココナッツ、カカオをごちそうしてくれました。
カカオの実はヨーグルトキャンディみたいでおいしいんです。

前回撮った村の子どもの写真を、旦那さんのお友達が、HPの入口に使ってくれました。

http://1st.geocities.jp/mothermonika/

宮岡さん、ありがとう。



活動の方は、先週からギニアウォームという感染症の撲滅プロジェクトのモニタリングに同行して、ナース達の知識や記録の仕方を確認しています。

現地語と英語がごちゃまぜになった言葉の壁と、自分が何をやったらいいのか分からなくて、何もできないのに毎回疲れます。
週末は友達に1週間分の愚痴をこぼしました。
拙い英語をひたすら聞いてくれてありがたいです。
これで月曜日からまた、ゆっくりがんばれそうです。