スコール中に驚いたこと

お昼すぎ、いつもの同僚がふらっと来て「アコース、元気?」とドアを叩いたので、
「来てくれてありがとう!」と畑を一緒に(無理やり)手伝ってもらいました。

クワを隣の家から借り、土を掘り起こしていきます。
変なものがいろいろ出てきました。スニーカーとか、ドアノブとか・・・
ガーナ人はとにかくポイ捨てが好きなので。
もちろん虫もたくさん。私一人でやったとしたら気が滅入ると思います。

この同僚は土を耕す時に鳥みたいな口笛を吹いたり、
ホースの水をまく時に新体操の紙テープみたいにくるくる回しながらまいたり、
いつも真顔でそういうことをやるので面白いです。
それを写真を撮りたいのに、カメラを向けると表情を変えてしまうのですが。

柔らかくなった土にオクラとガーデンエッグとぺぺを植え、
最後に水をまいてこんなふうになりました。

横の溝にこびりついたヘドロなんかも大きなスコップで掻き出して
枯れ草と一緒に燃やしました。
これで運良く苗が伸びてきたら、広い場所に植え替えしよう!
と達成感を味わっていたところ

その1時間後にものすごい雷雨がきてしまいました。
これがあのスコール?っていうくらい。滝のようでした。

ああ・・・種が流れていく・・・

「雨降りそうな雲見えてたもんな〜
土に最初に水まいて湿らせとけば、ちょっと固まって流れにくかったかも!」
と準備不足を後悔していましたが、
同僚は「ん〜ま、流れても、多分いくつかは生えてくるよ。
溝を雨がきれいに洗ってくれてよかった。」
と、満足そうな顔で超ポジティブ思考。


そして台所に行くと、雨漏りが!

ついにきたか・・・と洗面器で対応。

そんな中、やっぱり停電したので懐中電灯とライターと
ロウソクを取ろうしている最中、携帯が鳴り、「ドアを開けろ!」と女上司。
えー?こんな時にー?と雨に打たれながらドアを開けると、
車の中から「作ったから食べて」と、可愛らしく差し入れをくれたのでした。
うーん。愛は感じます。なんで今?と思いましたが。


大きな魚がゴロゴロ入った油っこいスープでした。彼女は仕事もできるし、料理もできる。

なんで?と思うことはまだありました。
私の家の前にはサッカーゴールがあって、10〜20代前半の男子たちが時々
サッカーをしています。今日ユニフォームを着て裸足でサッカーをしていた彼らは、
驚くべきことに、それほどの雨でも雷でもサッカーを続けるのです。
危ないし、裸足で滑るよ?とひやひやしながら見ていました。
本当に楽しそうにやってるので不思議です。強いよ・・・

なんていうか、雨の受け止め方がめちゃくちゃポジティブなんですよね。
私も雨は好きなほうですが、ここの人には負けました。
水のありがたみが違うんですね。