セックスワーカーへのサポート開始


モスクの刺繍がしてある布。ブルキナファソで購入。


新しくできたクリニックはイスラム教徒が多く住む地域にありますが、
周辺にはセックスワーカーが15人働いていて、
訪問調査と、できれば指導をしたいなと思っています。

彼女たちはクリニックや病院に行かないからです。

私は挨拶しかしたことがないのですが、彼女たちの友人によると
そこでのサービスは、ほとんど毎回コンドームを付けないセックスだと言います。

しかも1回250〜500円くらいしかもらえないと言います。
コンドームありだと半額に値切られるから、コンドームなんて付けてられないし、
買うのがまずもったいないと。

これは直接聞いたわけでもなく、確かではありませんが、
少しでも正確な情報を集めて、サポートしたいと思っています。


そのためのアドバイスを、看護師のボス的な女性にお伺いに行きました。

彼女は、訪問調査と指導の目的を聞いた後、

私が作ったセックスワーカー対象のアンケート用紙の英語表現を添削し、

多量のコンドームを配れるように準備すると言いました。

そして、セックスワーカーへの指導経験があり、偏見がなく受け入れられそうな
ベテランの看護師とペアを組んで一緒に訪問できるようにする、と言いました。
(その看護師は厳しい方なので、私が逆に緊張するのですが・・・)

正直、アンケート用紙を完成させることができればいいかぐらいの気持ちで行ったので
ここまで話が進んだことも喜ばしいのですが、
一番感動したのが、

「ユニフォームは着て行くな」

と言われたこと。

保健省(ガーナヘルスサービス)のユニフォーム、白衣、仕事用のポロシャツは着るなと。
普段着で行けと。

分かってるな〜、この人。と、そのアドバイスにすごく感謝しました。


思うのが、私からガーナの人に教えてあげられることって、ほとんどないということ。

保健分野においては、分かってる人はたくさんいます。
逆に教わってばかり。

ただ、ガーナの人たちは物事がなかなか進まない、段取りが苦手。

私も苦手なほうだから、先延ばしにしてばかりいる気持ちは分かるけど。

物事を進めるお手伝い。段取りを手伝うことが、私の仕事だと思っています。