クリーンアップエクササイズ

新しくできたクリニックの玄関です。
2か月前からここで働いています。


ど真ん中にヤギが座っています。


堂々とうたた寝しています。

ヤギってかわいいけど、すっごい馬鹿なんです。

うちの畑の葉っぱ、留守にしていた間にヤギに食い散らかされていました。

バイクで村を走っている時、なぜかヤギがバイクの方に突進してきたので、こけました。
かすり傷で済んだけど、バイクのミラーやハンドルが壊れました。
しかも、ヤギの飼い主が出てきて、同情するよりまず「弁償しろ」と言われました。

あーー
腹立つ!!

でもヤギの顔を見ていると、怒ってるこっちが馬鹿みたいな気持ちになるんですよね。


今日は久しぶりの更新になりました。

この間、隊員総会という集まり(3回目)があって、しばらく首都で過ごしたり、

すごく仲のいい友達との別れを受け止めなくてはいけなかったり。

辛いことも楽しいことも盛りだくさんで、なんか疲れました。

が、今日は中央アフリカのガボンから友達が来てくれて、
一緒にガーナ国内を旅行してから隣国のブルキナファソを周る予定なんです。
この旅行が、すごい気分転換になるはず。
その間は更新できないと思うので、1月の事を少し書いておこうと思います。


もう2週間以上経ちましたが、クリーンアップエクササイズ、やって良かったです。

町で一番ゴミで汚染された地域に行きました。


最初は排水溝がゴミとヘドロでつまって、水が全く流れず、蚊が大量に発生していました。


それをショベルでひたすら掻き出す。
掃除道具は清掃会社のズームライオンが貸してくれて、
プロの清掃員も10人応援に来てくれました。


おばさんも、お姉さんも、ほとんどの人が家から出てきてゴミを掻き出してくれました。


子どもも、遊びながらやってくれました。
手洗いの歌を覚えていて、口ずさむ子もいたり。

ガーナ人のノリの良さって、こういう時に嬉しい!
いいな〜と思いました。


掻き出したゴミは、リヤカーで運ぶか


こんなふうに、頭の上に乗せて運んで


地域の隅の空き地に運んで、一部燃やして、一部埋めました。

ピュアウォーターの会社にも協力を呼びかけていたのですが、
気前よく600個ものピュアウォーターを提供してもらえたので、
みんな水分補給しながら作業しました。

その後、地方自治体のEnvironmental Officerという人が見に来て、
地域の保健委員会と話し合いをされました。

その話し合いで、地域の問題がいろいろ話し合われたのですが、
その中で良かったこと。

地域の井戸の全てに蓋がなく、汚染された井戸水を使っていたのですが、
この運動をきっかけに住民の公衆衛生に対する意識が高まって、
保健委員会のメンバーの力を合わせて蓋が取り付けられることになりました。

ここの代表者、町内会長さんが言うには、
クリーンアップエクササイズに住民のほとんど全員が集まったのは、
外国人のボランティアがいるということで、ゴミ問題の深刻さ、活動の重要性が
地域住民に伝わったからじゃないかとのことでした。

町内会長さんは、それまでに何度か排水路を綺麗にしようと
住民に呼びかけたそうなのですが、いつも少数で特定のメンバーしか
集まらなかったということでした。

初めて大規模なクリーンアップエクササイズをやれて、
住民のほとんど全員がそれぞれ家の周りのゴミを拾い集めたことで、
今後ゴミのポイ捨て行為は減るだろうとも言ってくれました。

「何かもらえるかもしれない」という下心もあったとは思うけど、
動機は何であれ、外国人というだけでインパクトを与えて参加を促すことができるのなら、
他の地域でもそれを利用して、地域住民が集まって協力する機会やきっかけを作りたい!!
旅行から帰ってきたら、他の地域でもやるぞー。


その後タイミング良く大雨が降ったので、排水溝の水がチョロチョロ流れています。