一年を振り返る会

2週間後には日本にいることを想像して、ニヤニヤしています。
日本でインフルエンザ、流行ってますね。
ガーナでもワクチンが打てるとのことで、念の為、打ってもらいました。

場所は新しくできたばかりのクリニック。電気がまだ来てなくて(泣)
ジェネレーターの力で電灯と扇風機はついていましたが、冷蔵庫が動いておらず

健康管理のスタッフからインフルワクチンを預かり、保冷バッグに入れて
「これを私に打ってください」と先生にお願いしに行きました。
まだプレハブみたいなクリニックは、場所を見つけるのも一苦労で、タクシーで右往左往でした。
自分で打ちたかったです・・・

お疲れさまのレモンビールおいしかった。



一週間前のこと。
市のホールで、配属先保健局主催のannual review(一年を振り返る会)がありました。
関係者が集まって話し合い、共有できる機会です。

各地域の保健施設、疾病対策、母子保健、栄養、保健情報管理、病院、クリニック、眼科、精神科、学校保健、環境&衛生、国民健康保険、会計など
多くの分野からプレゼンがありました。
主な内容は、各分野が2010年、2011年、2012年のデータを比較して、どれだけ目標に到達しているか、問題は何か、対策は何か。


前日までプレゼンの資料作りを手伝っていました。
やっとスライド完成した!とほっとしながら当日を迎えたところ


会場に着いて、まさかの停電。


苦労したスライドも、重たい機材も活躍できませんでしたああ。


それでも、ここの人たち動じず。
アドリブ上手で、紙の資料を見ながら堂々と喋っていました。

蚊帳はばらまかれているのに、各地でマラリア患者が増えてる問題が、興味深かったです。
家に蚊帳はあっても睡眠中に使ってないのか?
たまり水など不衛生な環境のせいで、マラリアを媒介するハマダラ蚊自体が増えているのか?
睡眠時以外、台所等で噛まれているのか?――― なんかこれっぽい気がしますが
まずは蚊帳の使い方や原因調査をしたいと思いました。

ただ、私にとっては早口の英語が聞き取りにくいので、やっぱりパワーポイントのグラフと数字の視覚情報が欲しかったです。


プレゼンの順番最後の方になると、やっと電気が戻ってきてくれました。
そこでサプライズがありました。

Health Information Officer がプレゼンで、紹介してくれたのです。

今年の初め、配属先保健局にデスクトップとスキャナ付きカラープリンターを日本から補助していただきました。ありがとうございます。

それは、これまで配属先のIT環境が乏しくて、Health Information Officer(以下HI) が私物のPCを使って国の保健データを入力していたからです。プリンターも不十分でした。
データ管理用に補助されたモノなので、誰かが勝手に私用でネットやメールやゲームをするためのものではないのです。

その事を、保健局の人たちにはお知らせしましたが、市の保健職員に周知徹底しないといけないことを、HIに伝えていました。
なぜかというと、ここの人たちは、暇があればPCをきっとfacebook、ゲーム、動画鑑賞に使ってしまうし、カラープリンターなんて、きっと自分の写真をプリントするために使われて、すぐにインクが無くなる(インクが日本より全然高い!)し、忙しいHIはその状況を放置して、黙認してしまうだろうと心配されたからです。

そしたら、この場で、HIはこの補助の目的を、限られた自分のプレゼン時間を使って説明してくれたのです。
それプラス、JICAの意味や、Yukoは京都から来て、チュイ語、英語、フランス語が喋れるとか・・・
何でも大げさに言うのがガーナ人。
この後に多くの人からチュイ語で話題をふられてしまい、ちゃんと返答できず、気まずい思いをしました。
でも、ちゃんと補助の目的を理解して自主的に伝えてくれたことが本当に嬉しかったです。
ありがとう。

彼と一緒に、データの活用もっとがんばらないといけないです。