PLWHAワークショップ

オフィスのSTIs(性感染症)クリニックでは毎月、PLWHA(HIV/AIDSと共に生きる人たち)に向けたワークショップがあります。
PLWHAのサポートをしているNPO団体を中心に行っています。

今日はそこに飛び入りで参加して、ヘルストークさせてもらいました。
というか、様子見のために参加したのにいきなり「話して」とふられて、中途半端な内容の話をすることになりました。

30人程の参加者達の中には、元気そうで陽気な人もいれば、ずっと何かに寄りかかって気だるそうな人、寝たまま耳だけ傾けてくれている人など
がいて、免疫力をキープするCD4細胞の数も知識のレベルも色々。

そんな人たちを前に、日本の病院で少しエイズ患者さんと関わったことありますなどと自己紹介をして、
免疫力をキープするには、まず薬を忘れず飲んで、栄養、休息、ストレス発散!という内容をお話しました。

薬。
薬についての話は難しいし、病院から来たナースが話してくれたので、それ以上突っ込まず。

栄養。
食べるときは不潔な手と不潔なお皿を避けましょうと伝えてから、栄養価の高い食べ物を参加者に聞いてみると、
「フフ」とか「コントンムレ」とか、いろいろ挙げてくれました。
PLWHAの場合、食事内容よりも食欲を上げることの方が大切だと思います。
ガーナ人は食べ物の話をすると必ずテンションを上げてくれるので、盛り上がりました。
ただ、ここで嬉しそうに話してくれていても、食べ物を前にすると思うように食べられない。
という現実があることも、彼・彼女らの痩せた体を見ていれば想像できます。

休息(疲れたら休む)や、
ストレス発散(話す、歌う、踊る、笑う、心配しない)などは、
ガーナ人は得意なので、話をしても「知ってるよ。いつもやってる。」と言う人もいましたが、
できていることを確認してもらえて良かったと思います。

それから、陽性者サポートチームによるワークショップ。体のパーツの絵が描かれたカードを一枚ずつ参加者が持って、
SAFE/RISKY に分けた場所に置きに来るというもの。
耳は?口は?手は?お尻は?など。

何人かが私にも「どっちか分からない」と聞いてくれたので、答えとその理由を話しました。
微妙なラインは「もっとこう言えたのに」とか、後悔もしましたが、新鮮な経験でした。

言葉につまって間があると誰かが答えてくれるので、語学があんまりできなくても、相互のやりとりができて、それはそれでいいなと思いました。

あとは保険の話、仕事の話、CD4カウントの話、各州の感染者数の話などをサポートチームがしてくれました。

ここで失敗をやらかしてしまいました。
参加者の表情がいいなと思って、「写真撮ってもいいですか?」と聞いたら「NO!」と。
そらそうですよね。ごめんなさい。
あー恥ずかしい・・・と感じましたが、みんなその後何事もなかったように好意的に評価してくれました。
「ニャメンシラウ パパー」(God bless you)とかゆって。
参加者の器の大きさに感動しました。
ミーティングがあって途中までしか参加できませんでしたが、来月は、もっと教えてもらいたいです。