猫ブログみたいになってますが

彼女が家に帰ってもう1週間経ちます。元気にしてるかなー。


今月からは、地域の保健施設をメインで回って、ナースと一緒に活動しています。
乳幼児の体重測定、妊婦検診と破傷風予防接種、訪問指導など。
私のできる仕事といえば、お母さん達と一言二言交わして、記帳するくらい。
あと、混んできた時に赤ちゃんを袋に入れて体重測定を手伝うくらい(これは大好き)。
ボランティアの取り決めで、注射はさせてもらえません(不潔な手技が多いですが)。
局長と一緒に活動計画を考えて、いっぱい立てたものの、場の空気に流されて、一日の活動は終わっちゃっている感じです。

でも日々、地味な行いを積み重ねようと思っています。
今日は両面テープを持って行って、剥がれかけていたポスターが気になるので貼り直していたら、意外と喜ばれて、何枚か手伝ってもらえました。

こんなふうに剥がれかけてるの、いっぱいあり。
そんな小さいこと、ガーナ人は全く気にしてないようでいて、実は綺麗になると嬉しいんですね。そして100均の両面テープは、日本から持ってきた便利グッズの一つです。職場のテープは幅広すぎて、壁のペンキも幅広く剥がれるので。


時々英語の添削をお願いしている薬剤師さんがいるんですが、今朝たまたま会った流れで、病院でHIV陽性者にお薬(ARTといいます)やその他の薬(抗生物質、痛み止め、咳止め、鉄剤、ビタミン剤等)を渡す仕事を見させてもらいました。
彼女は年下だけど頼れる先輩です。
次々やって来るクライアントとじっくり向き合いつつ、私とも向き合って薬や検査を細かく説明し、日本の治療や検査、感染者層に興味を持ってディスカッションしてくれました。
分からないことを質問してもいちいち丁寧な答が返ってきて、早口でほとんど聞き取れなくてまた分からなくなるんですが、指導者だなーと改めて尊敬しました。

薬剤師のアシスタントも、テキパキ働きながら熱心に説明してくれるサービス満点な男の子(ゲイ)で、クライアント達とも仲良しで、この仕事が好き!という思いが周りに伝わってくるみたいで感動しました。
最近関わっているナース達はどちらかというとやる気がない人が多いので、私も流されがちでしたが、この薬剤師さん達の仕事に対する姿勢を見習いたいと思いました。

プライバシーを守るために、一般の外来患者さんとは別の調剤薬局になっている空間でした。

入口出口も別


覚書。
・CD4カウントが350を下回ると服薬開始。ボーダーラインは日本のガイドラインと同じ。

・治療費は、国民健康保険があれば検査、カウンセリング、薬代全込みで毎回一律5セディ(200円ちょっと。外食一食分くらい。)で安いんだけど払えない人もいる。母子感染予防対策で、お母さんと赤ちゃんは無料。確実に飲めるように、お母さんには一錠で三剤カクテル療法できる薬が配られてる。

・飲み方がややこしいので、毎月薬のケースを残量が入ったまま持ってきてもらって、薬剤師が残量を確認する。サポーターが週に3回、陽性者宅でお薬が飲めてるかと、感染症のサインがないかチェックする。家族がサポーターになる場合が多いけど友達や近所の人の場合もある。日和見感染に対する治療の方がARTより緊急性が高くて優先順位が上。

・治療にアクセスできない人達の為にもっと地域に出向くことが課題。